GTASA 合作 まとめWiki - ALBANY

ALBANY


アメリカビッグ3、ブルートの高級車ブランド。大統領専用車にも使用された実績や、そのスタイルから人気の高いメーカー。
かつては独自のスタイルだったが、現在は「アート&テクノロジー」というグラフィックの元に、特徴的な近代的スタイリングを構築している。

解説


創立
1902年に設立され、1903年に本格的な生産を開始した。
精密加工技術の権威者のバックアップの元に作られたアルバニーは、高品質として一定の評価を得て、黎明期に手作りで作られていた自動車の欠点であった部品互換性の悪さを最初に克服した自動車の1つとして名前が知られるようになる。

ここから始まった最先端技術の採用はアルバニーを高級車の代名詞として、世界各国でそのブランドイメージを確固たるものにした。
アメリカ合衆国大統領はもちろんの事、各国の王族貴族、スポーツ選手、はてはマフィアのドンまでヨーロッパのエナスに肩を並べるまで高級車の代名詞として定着した。

アルバニーの裕福なオーナーの多くは、V16型エンジンを搭載したシャーシにお気に入りのコーチワーカーでボディを架装し、同時に最新技術をオプション装備、自らの好みの1台に仕上げた上にコンクール・デレガンスに出品し、その豪華さを競い合った。

第二次世界大戦、そして戦後まで
アメリカの第二次世界大戦の参戦はアルバニーにも影響を及ぼした。戦時体制下に入ったことを受けアルバニーは新モデルの開発を凍結せざるを得なくなり、また戦時体制下での燃料配給制が導入されたこともあり、燃費に難があるV16型エンジンは廃止することとなった。

大戦後、アルバニーはしばらくは戦前のモデルをマイナーチェンジして作り続けることとなったが、1948年には一から開発された新モデルの投入が行われた。

絶頂期
1950年代もなれば、販売台数は鰻登りのように増加し、毎年のようなモデルチェンジを繰り返していた。
またクロームメッキを多用したダグマー・バンパーと呼ばれるグリルとバンパーが一体型となっている物を装着した物も登場し、テールフィンは巨大化。
巨大なテールフィンやクロームパーツと言ったものでエクステリアはより豪華になり、ジェット機やロケットをイメージしたデザインに6m近い全長などまさにアメリカ車の象徴とも言うべきスタイルとなった。これはアメリカを象徴するアイコンの1つとなった。
加えて、エアサスペンション、パワーステアリング、ボタン選択式AT、自動調光ヘッドライトなどの当時の最新技術を矢継ぎ早に市場に投入した。

その後もアルバニーの優雅なスタイルと最新技術は世界各国の高級車メーカーに大きな影響を与え続け、1970年代後半に掛けては販売台数が増加。
名声も絶頂期を迎えて著名なバインウッドムービースターや世界的なロック歌手、世界中の大富豪、セレブ、スーパースターらが愛用し、併せて多くのバインウッド映画やミュージックビデオ等にも数多く登場。今日に至るまでこの年代のアルバニー車はアメリカ文化を象徴するアイコンとして根付いている

オイルショックとダウンサイジング、FF化
そんな絶頂期を迎えていたアルバニーも、1970年代後半に起きたオイルショックからアメリカ国内でのダウンサイズ化と低燃費を望む声が高まった。
アルバニーはこれらの声に応えるべく対応を急いだ。
またドイツ・べネファクターやウーバーマフトなどのヨーロッパ高級車や日本メーカーの対抗馬として「エスペラント」を導入。
サイズは従来の物と比べれば小さく放ったものの、内外装のスタイルはこれまでのアルバニーの踏襲し、優雅さを残していた。
エスペラントは当時の先端技術の導入からアルバニー内では最も価格が高かったにも関わらずヒットとなり、1978年にはツートンカラーやより豪華な内装を纏った「エレガンス」モデルや高級ファッションブランドの「ペルセウス」バージョンを販売するなど、アルバニーの主力車種となった。

1980年には、FF化した他、シリンダー・カットオフ機構などの省燃費機能を導入した2代目にモデルチェンジした。
2代目にはアルバニー史上初のディーゼルエンジンやトリップ・コンピューターなどの新機構が導入され、引き続き好調な販売を続けた。

エスペラントの成功とアメリカにおける省燃費化志向を受けて、アルバニーはエンペラー、マニャーナなど、他の主力モデルを相次いでダウンサイジング化、およびFF駆動、小排気量化を行った。また、ボディもフレームからモノコックへと変更されている。

迷走
度重なるダウンサイズ、実質的な兄弟車化されたエスペラントとバッカニア、主力車種のエンペラーなどのさらなるダウンサイズ化、行き過ぎた他ブランドのFFセダンや量販大型車とのプラットフォームを始めとする大幅な部品共通化などをした結果、他のブルートブランドとの間の差別化の失敗を招き、同時に過激なコスト削減と急激な電子部品の多様化は品質低下と故障の増加を招き、結果的にブランドイメージが下落した。

また、90年代にはアニスの「ファゾム」、カリンの「エンペラー」など、日本メーカーの高級ブランドが台頭し、日本車との直接競合をアメリカを含む市場で挑むこととなる。
それら輸入車に対抗するべく「プリモ」を投入し、スポーツグレート「V10 スーパーチャージド」なども投入したものの、販売成績こそ挙げたものの、それら輸入車に敵うことはなかった。

さらにブランドイメージの低下に合わせてアメリカにおけるドライバーの平均年齢が「65歳以上から老衰死者まで」と言われるほどまで上昇することとなった。

ブランド再生から現在まで
このような状況を受けて、アルバニーはブルートの子会社のセダンを販売。
販売はあまり振るわなかったが、この系譜として誕生した「プレジデント」は現在に至るまで主力車種の1つとなっている。

また日本市場や欧州市場では高価格車をターゲットとし、高出力エンジンや高品質エンジンを搭載した「ワシントン」を投入。
顧客単価の上昇と顧客の平均年齢の低下をターゲットにしたブランド全体の刷新と図った。

1998年にはデクラス・グレンジャーの兄弟車に当たる、アルバニー史上初の四輪駆動車「カヴァルケード」を導入し、アメリカを含む世界各国でヒットさせた。
またル・マン24時間耐久レースへの参戦など、積極的なマーケティングを行い、アメリカ国外問わず、多くの主要な市場で高級車ブランドとしての地位を復活させた。

「プレジデント」からは「アート&テクノロジー」と称するモダンなスタイリングに統一することで若い世代を呼び戻すことを視野に入れた。
スポーツ系モデルにはニュルブルクリンクサーキットでのテスト走行を繰り返し行い、ウーバーマフト・オラクルに代表される高級スポーツセダンの高外装もターゲットに加えた。
またクーペカブリオレの「サブリン」やコンセプトカーとして出展され、販売されることとなったスーパーカー「ダンヴィル」などを導入し、ラインナップの拡大を図った。
市場の拡大も行い、欧州市場への本格参入や中国、ロシアと言った高級車需要の伸びている地域への導入を開始し、一定の成功を収めている。

ブルートの経営破たんを受けて、インポンテやマンモス等のブランドが閉鎖されることとなったが、アルバニーは高いブランド価値と安定した販売実績から、デクラス、ウィラードと共にブルートの基幹ブランドとして、最高級ブランドとして引き続きブルートに残ると発表された。

2021年にはサブリンの後継車となるフルサイズのスポーツカー「アルファ」を投入した。

ラインナップ

アルバニー・アルファ
フラグシップと想定されているスポーツカーで「アート&テクノロジー」を色濃く受け継いでいるモデル。
元々はコンセプトカーとして出展されていた車両だが、絶大な注目を集めて市販化された。しかしながら、販売成績的にはあまり良くないのが現状。
アルバニー・プレジデント
欧州製の兄弟車から派生し、独自の進化を遂げたセダンでスポーツグレード「V10 スーパーチャージド」が存在する。
アルバニー・ダンヴィル
アルファ同様、コンセプトカーとして登場し絶大な注目を集めて市販化されたスーパーカー。限定1000台で2021年初頭にオーダーが受け付け開始され、2021年後半から納車が開始された。
アルバニー・カヴァルケード
現在のアルバニーでプレジデントと並ぶ絶大な人気を誇っているラダーフレームのSUV。ラダーフレームだが、足回りは街乗り向けに味付けされている。

過去の販売車両

アルバニー・サブリン
アルファの先代に当たるクーペカブリオレ。自動開閉機構を備えていることもあり、富裕層の50代以上を中心に人気を集めた。
アルバニー・カヴァルケードFXT
2代目と3代目に設定されたSUT。デクラス・クリミナルとは兄弟車に当たる。
クリミナルは規模を縮小して引き続き生産・販売となったが、こちらはマイナーチェンジを受けることもなく生産終了となった。
アルバニー・バッカニア
かつて存在したマッスルクーペでその優雅なスタイルと大きなボディが特徴的で現在でも根強い人気を誇る。モデル終盤になると、極端なダウンサイジング化に伴い、人気は激減した。
ちなみに初代バッカニアはインポンテ・デュークスと兄弟車関係にある。
アルバニー・バッカニア ベガス
バッカニアの別モデルとして設定されていたモデルだが、どちらかと言えば「マニャーナ」の兄弟車に当たる。「ベガス」はサブネームだったが、1度目のビッグマイナーチェンジでサブネームからモデル名に昇格し、バッカニアの名前が外された。
アルバニー・マニャーナ
エンペラーの2ドアモデルに相当するフルサイズクーペ。そのスタイルから現在でもエンペラーと共に人気を誇る。
アルバニー・ソウル イン ワン
マニャーナの上級に位置づけられていたフルサイズクーペ。
アルバニー・エスペラント
ダウンサイジングの象徴でもあるが、かつてアルバニーで絶大な人気を誇ったセダン。
かつては最高額だったモデルだが、モデル末期には安いアルバニーとして、パトカーやタクシーへの採用もあった。
パトカー向けとして一時期「ロードクルーザー」として販売されていた。
アルバニー・エンペラー
かつてのフラグシップセダン。全長は5mを優に超える大きいボディで、現在でも人気を誇るセダンの1つ。
アルバニー・ワシントン
日本市場などにも導入されたフルサイズセダン。リムジンのベースとして人気が高かく、また霊柩車などの特装車のベースにも使用されている。
アルバニー・プリモ
90年代に日本製高級車に対抗するべく販売されたセダン。しかしながら販売台数こそ多かったが、販売実績は振るわなかった。
アルバニー・ルーズヴェルト
1920年代に販売された車両でアルバニーのブランドイメージを確立させた車としても名高い。
アルバニー・ルーズヴェルト バロー
2016年にルーズヴェルトの復刻版として様々なオプションパーツが選択可能な状態で限定1500台が販売された。
すべてオーダーメイドの為、カラー、オプションパーツなど1台1台すべてが異なる仕様である。
アルバニー・フランケンシュタンゲ
ルーズヴェルトをベースにホットロッドカスタムが施されたモデル。ファンメイドの非公式カスタムだが、アルバニーに公認されているモデルである。
アルバニー・ラーチャー霊柩車
バッカニアをベースとした霊柩車。アルバニーが正式に作った車両ではなく、特装メーカー「チャリオット」が手掛けたもの。
チャリオット・ロメロ霊柩車
ワシントンをベースとした霊柩車。ラーチャー同様、アルバニーが正式に作った車両ではなく、特装メーカー「チャリオット」が手掛けたもの。