1906年設立。航空機用エンジンは乗用自動車の製造を行うイギリスのメーカー。
1924年から1930年にかけて、ル・マン24時間レースに参戦。5回の優勝を飾るなどモータースポーツで名を上げ、高性能スポーツカーメーカーとしての地位も確率していくと共に、第二次世界大戦をきっかけにジェットエンジン製造技術を蓄積。数々の革新的な航空機用エンジンを世に送り出し、西側諸国の安全保障において重大な役割を担っていた。
しかし1960年代になると、乗用車製造における技術革新の遅れ、新開発した航空機用ジェットエンジンによる損失の拡大などで経営が悪化。1971年に経営破綻し、イギリス政府によって国有化された。
1973年には自動車部門が分離され、イギリスの製造会社に譲渡。再び民営化された自動車部門はエナス・モーターズと命名され、エナス車の製造販売を継続した。
1998年に売却。最高額を提示した
BFが買収に成功。しかし、この際にブランド名やロゴ等が
ウーバーマフトの手に渡ってしまい、拗れてしまう。
後にBFとウーバーマフトで協議を重ね、2003年から製造・販売を役割分担して行うこととなった。しかしここでも捩れが生じ、名称・意匠等は従来のエナスを引き継いでいるものの、実態はウーバーマフトが設立した新会社となっていた。
2018年に、スカーレットが意匠権・ブランドロゴ・ブランド名等すべてを買収し、晴れて歴史あるエナスが一つの会社の元へと戻ることとなった。