解説
1955年に設立。スポーツカー”コケット”のみを販売しているブランドであり、元々はデクラス・コケットとして販売されてい
たが、わずか1年後「コケット」ブランドを確立させるために、デクラスから派生。「インヴェテーロ」としてコケットは販売されることになる。
しかしながら、初代のコケットは実に不評極まりない車両で、「新車」「新技術」と謳っては居たものの、中身は従来型のデクラスと変わらない散々な物であり、初代は市場には受け居られなかった。だが、そこに着目した車のチューナーには人気を博し、現在に至るまでさまざまなチューナーに大人気の1台となっている。
2世代目に移り変わったコケットは全く新しい設計がなされ、1世代目とは構造的なつながりは全くない。
エッジの効いた先代とは異なるスタイルは大いに人気を博し、映画などにも登場。「アメリカンスポーツ」を確立させたモデルとしてシリーズの中でも人気が高いモデルの1つである。
インヴェテーロ・コケットD10 MK8
現行型コケット。従来のロングノーズ・ショートデッキのFRレイアウトから大きく変貌を遂げて、ミッドシップレイアウトのスタイルとなった。
ブルートとしても社運を賭けた新型であり、試乗にはかなり好意的に受け止められ、「プアマンズ・グロッティ」とはならずに、新たなるコケットブランドとして、新たなるアメリカンスポーツとしてその立ち位置を確立させた。
なお、ミッドシップの計画自体はMK3からMK4へとフルモデルチェンジする際に計画されて居たが、実際に実行されるまで、四半世紀以上の年月が掛かった。
インヴェテーロ・コケット MK7
先代、7世代目コケット。従来型とは少しばかり異なるリアライトが採用されているが、人気は相変わらず高く、幅広い層から愛されている。
インヴェテーロ・コケット MK5
5世代目コケット。比較的長い間生産されていたこともあり、バリエーションが多く、現在でも人気が高いモデルの1つである。
インヴェテーロ・コケット MK2 ”レトロ”
2世代目コケット。「アメリカンスポーツ」を確立させたモデルで、映画にも登場したことから、現在でも市場で根強い人気を誇る。
インヴェテーロ・コケット MK1 ”ブラックフィン”
初代コケット。悪名高くもある一方でその愛嬌あるスタイルから1950年代の古き良きアメ車の1つとしても人気が高い。