1914年にイタリア・ボローニャでフロレ・ランパダーティによって設立されたスポーツカーメーカー。
1950年代半ばまでは
グロッティ最大のライバルとしてレース活動を主体としていた。
少量ながら、ロードカーなどの市販を手掛けてはいたものの、極々少量生産で依頼主のオーダーを受けてから造る、ワンオフカー的な要素が強かった。
また、当時のスポーツカーは一般的に信頼性が著しく低く、グロッティ共々スピードは出せるが高い値段の割にロードカーとしては居住性が劣悪で信頼性にも欠けるものと称されていた。そんな状況を打開するべく、ランパダーティは『速く、そして安心して乗れるグランツーリスモ』を、しかも量産車で実現するという構想を立て、初の量産車となる「カスコ」を生産していた。
1993年以降は
シエロ社の傘下となり、スポーツカー部門として高級車を製造している。
かつてはバイクなども製造し、F1にも参加していたが、現在ではそのどちらも行っていない。
また、1965年にはシェブロン傘下だった時代もある。今日おいては高級スポーツカーメーカーとして、一定の地位を確立させている。