アメリカンスタイル、アメリカ設計のフルサイズセダンとしては、最後まで生産されていた関係もあり、現在においてはアメリカのフルサイズセダン及び、パトカー、タクシーの代表格であり、代名詞として生産終了から10年以上が経過した今でも知名度を誇るヴァピッドのセダン。
「スタニアー」の名前はヴァピッド・ファーストレーンの1955年の1レンジとして登場した6人乗りの2ドアクーペが最初であり、その後1980年にLSDの上級トリムとして車名が復活。
1992年に全く新しいデザインでLSDから独立し、スタニアーとして登場。1998年に2代目へとモデルチェンジし、2013年9月まで生産された。
アメリカ、最後の純アメリカ製フルサイズセダンであり、1970年代にオイルショック等でライバルが軒並みダウンサイジング・FF化をしていく中で、ヴァピッドはフルサイズ・FRスタイルを固持した。
LSD含め、マーベル、マーベル後継車であり、2代目のベースとなったアドミラルなどの姉妹車と「レオパルド・プラットフォーム」を共有しており、30年以上、このプラットフォームはヴァピッドのハイエンド車種で用いられた。
2008年から2013年の間はフリートセールスのみで、直系の後継モデルはないが
ヴァピッド・ペースメーカー 2ndなどが後継車種に当たる。しかし、ヴァピッドは2022年で北米でセダンの生産を終えており、名実共にヴァピッドのフルサイズセダンは消滅してしまった。
かつてはパトカー、タクシー、レンタカーなど、フリートセダンとして絶大な人気を誇り、その整備性のしやすさ、単純な機構は頭の単純なアメリカ人、特に保守層(共和党支持者)から絶大な支持を集め、生産終了から既に10年以上経つ現在でも姉妹車のアドミラル共々、人気を誇る。
とは言え、基本設計から40年近い為、安全性は現在の基準で見るとかなり悪いと言わざるを得ないのもまた事実である。
ポリスカー仕様の「ポリス・クルーザー」は全盛期と比べて大幅に数を減らし、更にサンアンドレアス・ハイウェイパトロールやリバティー市警、サンフィエロ市警、バイス市警を始め、多数の都市部・群警察・保安官事務所の主力車種から引退しつつあるが、ラスベンチュラス市警やロスサントス群保安官事務所、ロスサントス市警等々まだまだ第一線で少数ながらも、末永く運用されているところも多数ある。
同様に、共和党支持者の多い州ではタクシーとしてもその姿を現在でも見ることが出来るが、
ヴァピッド・スカウト コネクト タクシー?などの次世代型タクシー車両や、
スカーレット・フェイト、
カリン・ディレタンテなどの外国車に取って代わられつつある。
またポリスカー仕様に関しても、スカウトベースの「ポリス・クルーザー・ユーティリティ」に取って代わられつつあり、今後はセダンからSUV化が進むと言っても過言ではないだろう。