1909年、イタリア出身のエットーレ・トリュファードが当時ドイツ領であるアルザスで設立した自動車会社。1940年代初頭まで高性能スポーツカーやレースカーを製造し知名度を上げた。
その後、自動車と並行して気動車・航空機の設計を行ったものの、商業的には成功せず、1939年、レースカーのテスト中に創業者の息子が事故死。会社の業績が下向きになった事に加え、第二次世界大戦で保有工場が破壊され、1947年には創業者が他界し、以降は名称だけが残っていた。
なお、この時に製造され、現代でも非常に高い価値を保有するのが「Zタイプ」である。
創業から110年を目前に控えた1987年、イタリア人実業家がトリュファードの商標を手に入れ、イタリア・モデナにトリュファード・アウトモビリを設立。
1989年に復活プランを発表し、1991年にはET011を発表。無事に生産・販売まで漕ぎ着けたものの、1993年に
ローレルを
ブルートから買収するなどの過大な投資を行った為に財政破綻。1995年に倒産した。それに伴いET001も生産終了。総生産台数は154台。
なお、この時の技術者達が立ち上げたのが
パトレーゼであり、1999年にはパトレーゼ・セクメトを発売している。
1998年には
BFが商標権を買い上げて、フランスに新生トリュファードを2000年に設立。
当初、
ジョルジェット?にコンセプトカーの制作を依頼。36/6ネロ等を発表したが、最終的にジョルジェットのデザインは採用されずに、BFの自社デザインのものが採用された。